東京マラソン観戦記

久しぶりに東京マラソンの応援に行ってきました。

やはり格別でした。とても良い天気で最高でした。今年どうしても観に行きたかったのはキプチョゲ選手を生で見られるチャンスはそんなにないだろうという事と、女子選手で一番好きな選手であるハッサン選手の走りを観戦するチャンスなので朝早く起きて観戦に向かった。

今年はいつも最初に応援する飯田橋と市ヶ谷の間をやめて初めて最初の観戦場所を水道橋とした。普段車が走っている都内の道路に車がなく、レースを待つ張り詰めた雰囲気を感じるのが好きだなといつも思う。

そして、いよいよ先頭集団が来た。キプチョゲは見るたびにいつも思うけど神々しいとさえ思う。身長はそんなに高くないけど大きく見えるオーラがある。当たり前だけどフォームが美しすぎる。本当に美しいと感じた。

次に日本人選手の集団が通過。鈴木健吾選手、服部勇馬選手も見ることができた。

この地点ではハッサン選手を確認できなかった。

その後に一般の市民ランナーの皆さんが通過。Youtuberランナーの皆さんや普段ブログを読ませていただいているランナーさんも見ることができた。

でもここで一番感動したのは時計を気にしながら真剣な面持ちで記録と戦って走っているんだなと思えたランナー達を見たときだった。普段来る日も来る日もコツコツと努力を重ねこのレースで自己ベストを目指して走っているランナーの方たちを見ていると込み上げてくるものがあった。このシーンを見ることができただけでも観戦に来て良かったなと思えた。やっぱりもう一度走りたい。そしてやっぱり東京マラソンを走りたいなと思った。もう10回以上抽選で外れているので、もう走れることはないなあと思っていたけどやはり1度は走りたいなと思った。

本当にマラソンは素晴らしい。

サブ3.5くらいのランナーまで応援して場所を銀座に移動した。

先頭のランナーを待つ間少し時間があったのだけど銀座を行きかう人々を見ながらやっぱりたまには街中に出ないといけないなあと思った。人ごみが嫌いなので休みの日に都心に出る事は本当に減ったのだけど都心に出るとおしゃれな人が歩いていて刺激になるなあと思った。おしゃれだなと思い人はほぼ外国の方でしたが。

そうこうしている間に先頭集団がきた。キプチョゲがいない……..なにか故障があり途中リタイアか?と思いがよぎる。

しばらくしてキプチョゲがきた。いつもみたいな躍動感がないと感じたが、それ以上にあのレベルの選手が先頭からかなり遅れてもリタイアしてないことが嬉しかった。キプチョゲ選手が好きな理由は走りはもちろんなのだけどもっと自分を惹きつけるのは人格が好きだなと思っている。言葉にも重みがあって特別な選手だなとあらためて思った。

その後に続く日本選手の中でも鈴木選手、服部選手と応援している選手が遅れ始めていた。それぞれ必死に努力を積み重ねて今日のレースを迎えていると思うと胸が痛くなる思いだった。新谷選手も必死の形相で駆け抜けて行った。日本記録に届かなかったとしても本当に最後まで頑張ってほしいと思った。新谷選手の通過まで見て丸の内のゴール前の直線まで移動。

丸の内は凄い人だった。先頭がきた。そしてキプチョゲ、リタイアせずに最後まで静謐に黙々と走る姿にある意味凄みを感じた。何かを極めた人のオーラ。キプチョゲらしくぶっちぎりのレースを観るよりも今回不調だったけど諦めないキプチョゲを観れたことが本人には申し訳ないけど自分には良かったと思えた。こちらこそがキプチョゲの本質をみれた気がした。キプチョゲさんありがとう。ハッサン選手も本来の走りではなかったのだろうと思うけど最後まで彼女のフォームでリタイアでずに走り抜けてくれた。これは他の残念ながらオリンピックへ届かなかった日本人選手も同じだ。諦めないで最後まで走っていた。本当に素晴らしいなと思った。

大きな刺激を貰えた日となった。コツコツと走り始めたい。そして東京マラソンを走るという1つの目標ができた。ありがたい。

東京マラソン2024を走った全ランナーの皆さんお疲れさまでした。感動をありがとうございます。