派手なKO勝ちを期待していた人には物足りない内容だったのかなと思うけど、自分は凄みを今回も感じたなぁと。どんなところにそれを感じたのか考えたてみた。
どこに凄みを感じたのかというと。ひと言でいうと、世界戦で色々なことを試している。自分みたいな素人が感じたことなので実際はわからないけど、以下のような点を少なくとも試していたのではないかと思う。
- 相手のドヘニー選手が10k以上も体重を戻したことによりフェザー級以上の当日体重になったことで、今後フェザー級も視野に入れているであろう井上選手はそのクラスの体重の相手に自分のパンチがどれくらいのインパクトがあるのかを体感しておきたいと思ったのではないだろうか。逆にその体重のパンチのインパクトをわざとガードの上から受けて体感してたんじゃないかと思う。
- 前回のネリ戦の1ラウンド目を含め前半に井上選手としては少しバタバタした印象があった。ダウンしたことも含め。それを踏まえてかかなり慎重に詰め将棋をするくらいの安定した落ち着いたボクシングをしようと心がけていたのではないか。
世界戦ですよ?普通のボクサーは、なんとかして勝ちたい。積み重ねた練習の成果を発揮したい。そんな思考で臨むのが精一杯なのではないだろうか。挑戦者は失くすものがなく人生を賭けてくるとよく言うけど、本当に人生を賭けてるのは井上チャンピオンの方だと思う。負けたら色々なものを失ってしまうのだから。
世界戦という大舞台で自分の課題を淡々とこなしていくというこのメンタルの強さ。少しでも見習いたい。
日常を流されたまま生きるのではなく目的、課題を持って淡々と愉しく消化したい。
まずは何を課題とするか、禁酒と運動習慣の復活かな。